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ゴミの未分別問題の解決方法・・・1

特に単身者の共同住宅に多く発生するトラブル。ゴミの分別が正しく行われていないと、行政がゴミを回収してくれません。するとゴミ置場が不衛生になり、入居者だけでなく近隣住民からも苦情がきます。そんな大家さんからのご質問です。このような事態を防ぐためには、入居説明のときに“ゴミ出しルール”の理解を徹底しておく必要があります。たとえば学生さんが入居する場合、今まではお母さんが分別をして、本人はゴミ出しにはノータッチだと思います。今どき、お手伝いするような「エライ学生」は皆無でしょう。ゴミ出し初心者の彼らには、分別にまったく関心を持てない者が、必ず一定割合はいるものです。それでも、契約時の入居説明に同席したお母さんは、説明を聞いて真剣にメモを取り、様々な質問をしてきます。大家さんや不動産会社では、たくさんの質問に答えたので、「しっかりと理解できた」という錯覚に陥るのですが、肝心の入居する学生は、スマホをいじっていて、分別方法など頭の中を素通りなのです。これではルールが守られるはずはありません。法人契約の場合でも、総務担当にゴミの説明をしっかり行っても、実際に入居する社員には、「分別表を良く読んで徹底するように」程度の一言しか伝えられない事があります。やはり、これではルールが守られるはずはありません。最初に大切なのは、「入居する本人へ、直接、分別方法を説明すること」なのです。さて、引渡し時に分別方法を徹底して説明できても、段々とルーズになったり、「見つからないように分別しないでゴミを出す」入居者が出てきます。その場合は、ゴミを徹底分析して名前を探し、出した入居者へゴミを返す、という強硬手段があります。ある不動産会社の経験談では、数年前に女子学生の入居者にゴミを返したところ、「プライバシーの侵害です」と言われたことがありました。やさしく、「今度から正しく分別して下さい」と笑顔で応対したら、「私物のゴミを見るなんて犯罪です!」と大声で言われてショックを受けたそうです。すぐに顧問弁護士に、法的に問題があるのか確認したところ、「ゴミとして捨てた物を、管理行為で分別して、本人に指導している程度だから大丈夫」と言われ安心しましたが、「犯罪!」と言われたことが心の傷になったと語っていました。この強硬手段は賛否両論ですので慎重にしてください。

 

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