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ごみ問題・森林破壊

「数年後にはごみの捨て場がなくなる」とも言われているように、”ごみ問題”も、我が国の大きな環境問題の1つです。
一般家庭から排出されるごみの量は、1ヶ月に1人あたり20㎏にも及ぶと言われ、さらに日本全国で見ると一般家庭や会社などから1年間に排出されるごみは、東京ドーム138杯分であるとも言われていますが、”ごみ問題”で焦点が当てられているのはこの”捨て場所”だけではありません。それは、ごみを焼却処理する際に発生する”二酸化炭素”や”ダイオキシン”で、”二酸化炭素”は地球温暖化の原因になりますし、同時に発生する”ダイオキシン”は毒性が強く人に対する発ガン性や奇形を生じる危険もあることが分かっています。我が国のダイオキシン汚染状況は、ガンや奇形を発生するほど深刻なレベルではないと言われていますが、廃棄物の焼却炉付近から発生して大気中に放出されたり土壌や水を汚染し、プランクトンから魚へ、そして魚から人間へと生物にも蓄積されて行くことで将来的に大きな問題が引き起こされるのではないかということが危惧されています。最近では、耐圧強度の非常に高い特殊強化された段ボールを利用して作られた金属素材を全く使わない家具を見かけるようになりました。これらは不要になった時点で通常の焼却処理ができるだけでなく、ダイオキシンが一切発生しないことがメリットの1つとなっています。地球規模の環境問題として、今大きく取り上げられているのが”森林破壊”で、もし現在のスピードで森林が破壊され続けると、世界中の森林はあと100年でなくなってしまうとも言われています。森林は別名”緑のダム”とも言われているように、多くの水を浸透させて地下水として貯蓄しています。そしてその貯蓄量は、草地の約2倍、植物の生えていない土地の約3倍にもなります。近年になって東南アジアなどでの大洪水が多発するのは、熱帯林が建材用材や紙用材のために切り倒されたり、農地への転換のために森林伐採が進んで雨水が土の中にしみこまないことが大きな原因であると考えられています。また森林には、現在大きな問題となっている”二酸化炭素”を吸収してくれる働きがあるのですが、森林破壊がすすむことによって大気中の二酸化炭素の濃度が増えて温暖化問題が深刻さの度合いを増したり、森林が伐採されることによって生態系が崩れ、そのつけはやがて人間に戻ってくることになります。日本における”段ボールのリサイクルシステム”のレベルは世界的に見ても高いと言われていますが、他の国々におけるリサイクルシステムがさらに整備されることによって、紙の原料であるパルプの需要も減って森林の伐採量は大幅に減少し、加速されつつある地球の砂漠化現象も徐々に食い止められるであろうとみられています。

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