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新しいゴミの分別と利用方法

ゴミには、大きく一般廃棄物と産業廃棄物に別けられています。年間5万トン以上にもなる一般廃棄物の中には、私たちが生活している各家庭から出る生ゴミなどの生活系一般廃棄物と会社や事業所などからでる印刷物や梱包剤などの事業系一般廃棄物に別けられています。この2つのうち、7割近くを占めているのが家庭から出るゴミで、日本人は毎日一人当たり1kgのごミを出して生活していることになります。また、年間4億t以上も排出される産業廃棄物は処理方法の違いによって20種類程度に別けられています。産業廃棄物の中には、埋め立て処理や高額な処理費用がかかるものも多く、高額な埋め立て処分代や処理料金を払いきれず不法投棄されるものもたくさんあり、そこから有毒物質が出る、生態系を壊す、など大きな問題になっています。私たちがごみとして排出しているものの中には、資源となる物やまだまだ使うことが出来る物も沢山あります。今までただのごみとして捨てていたものの中にも、きちんと分別すればまた再利用できるものも多く、ゴミ処理にかかる費用や排出される温室効果ガスを削減するために細かい分別方法やリサイクルに関する法律が沢山出来ています。しかし、資源になるものでもきちんと分別されていなければゴミになってしまうのです。リサイクル可能なプラマークが付いているプラスチック製品は、軽くて丈夫で様々な場面で使われていますが、実際に回収して再利用されている割合が低いためほとんどがゴミとして埋められたり燃やされているのが問題となっています。プラスチック製品は、土の中で有害な物質だけが溶けでしてしまったり、分解されずに半永久的に河川や海を漂ううちに、カメがクラゲと間違えて食べてしまい絶滅の危機にさらされていたりと様々な問題点があります。一般廃棄物の中でもかなりの割合を占める生ゴミは、産業廃棄物としてもコンビニやスーパー飲食店などから毎日大量に廃棄されています。ほとんどの自治体や回収業者は、生ごみを燃やすゴミ・可燃ごみとして処理していますが、水分を多く含む生ごみを燃やすときにはかなりのエネルギーと温室効果ガスを排出します。そこで、生ごみを発酵させて発電できるシステムや、燃えやすい状態に加工してから燃料資源として再利用する仕組み、堆肥化させて有機肥料として使うなどのシステムが開発されています。そのためには、可燃ごみのなかから生ゴミだけを分別して収集する必要があります。国内の数箇所では、自治体による生ゴミ回収政策が始まっています。

 

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