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ペットボトルとキャップ・・・1

ペットボトルの蓋を外すのが面倒くさいと思ったことはないでしょうか?もしかすると、キャップをつけたままリサイクルに出してしまったことはありませんか?そもそも、コンビニや自販機の横にあるリサイクルボックスでキャップを分別してくれと書いてある事はありませんし、キャップを分別するにしてもペットボトルにはキャップから分離するリング(開封確認リング)があり、それまで外している人は少ないのではないでしょうか?完璧に分別されていないケースが多いのにも関わらず、ボトルキャップの分別は奨励されています。そんなペットボトルとキャップにまつわる疑問について考えてみます。プラスチック製品と一言に言ってもかなり沢山の種類があります。「ペットボトル」「包装容器」「ビニール製品」「プラ繊維」「各種製品の外装」などなど、数え上げたらキリがありません。ここで重要なのは、プラスチックも用途によって材質が全て異なっているという点です。ペットボトルでもキャップとボトルで材質が違うように、包装容器とビニールでは材質が違いますし、プラ繊維や外装ではかなり異なった材質のプラスチックが使われています。材質が異なればリサイクルの方法は異なりますし、回収の方法や業者も変わってくるでしょう。しかし、日本のリサイクルではペットボトルだけが明確に区別されています。残りのプラスチック製品もある程度は区別されているものの、基本的にはまとめて収集されています。実はペットボトル以外のプラスチック製品は回収後に更に細かく分別されています。そして、物によっては焼却して発電に利用されていたり、分解して化合物として使われたり、資源化してリサイクルされるようになっていて、ペットボトルとはまた違ったリサイクル過程を辿ります。後で分別されるならペットボトルもまとめて回収すれば良いと思うでしょう。確かにそれもできなくはないのですが、ペットボトルは規格や材質が統一しやすく、ペットボトルだけで回収すると後のリサイクル工程が非常に効率的になり、リサイクル製品の品質も非常に高くなります。ペットボトル以外のプラスチックごみはリサイクルの過程である程度分別されるものの完璧ではなく、ペットボトルのリサイクル製品と比較して品質に劣ります。そのため、廃棄の段階でプラスチックを分別するようにしているのです。

 

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