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ごみ分別ラベル

家庭や事業所から排出される廃棄物(うち事業所から排出されるものについ て廃酸・廃アルカリ等産業廃棄物に該当するものを除く)である一般廃棄物については、統 括的な処理責任を有する市町村が一般廃棄物処理計画に基づき分別区分を定め、その処理能 力に応じて分別及び処理を行っている。また、瓶、缶等については資源として回収され再生 利用されている。国は、市町村における適正処理のため、技術的助言として「ごみ処理基本 計画策定指針」により標準的な分別区分を提示しており、市町村はこれらを元に、処理能力 や市民の理解に基づき、分別収集・処理を行っている。資源循環型社会に向け、3R(Reduce、 Reuse、Recycle)を一層推進するためには、廃棄物の排出段階での的確な分別が不可欠で あり、生活ごみについては市町村の不断の努力と住民の協力により、各市町村の廃棄物処理 体制に応じたきめ細かな分別が実施されている。 一方、イベント会場や公共交通機関、商業施設等において排出される廃棄物については、 その品目に応じて、事業系一般廃棄物(事業所等から排出される一般廃棄物)と、廃酸・廃 アルカリ等産業廃棄物とに分類され、事業系一般廃棄物は、基本的には、当該イベント会場 の位置する、又は会場から排出される廃棄物が処理される市町村における一般廃棄物の分別 区分に応じて分別し、収集・運搬される。イベントの事業者によっては、来訪者の便宜や分 別箱の削減という観点から、ある程度まとめて(例:缶・瓶・ペットボトルをまとめて)収 集し、処理施設まで持ち込んで二次分別されている場合もある。 2020 年に開催される東京オリンピック・パラリンピック競技大会では、その準備の段階 から 3R を推進することが方針として定められている。大会会場等において、資源の有効利 用の観点から、日本人のみならず外国人にとっても分かりやすいごみ分別ラベルをごみ箱等 に提示することで、ごみ分別を促進するとともに、外国人に対しても、ごみ分別の重要性や 我が国の3R 施策をアピールする機会となることが期待できる。これらを我が国の3R 施策 や廃棄物処理・リサイクル技術をアピールする機会と捉え、排出者に対するごみ分別やリサ イクルに関する情報提供等を積極的に実施することが望ましい。

 

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