ブログ

ごみ問題とリサイクル

地球が長い間かけて作り上げてきた大自然を、地球の歴史から見るとほんのわずかな時間で、人間が壊そうとしています。悪意があって壊そうとしたわけではなく、人類の発展のために文明が進化したことの悪しき副産物であったわけです。数々の環境問題の中でも、私たちの生活の中で最も密接で、個人の力で何とか頑張れそうなものが「ゴミ問題」です。「ゴミ」のもともとの意味をしていますか?埃・ちりなどの塵芥。川底や池などの底にたまった泥状のもの、など、全く役に立たず処分するしか方法がないものをゴミと言います。ゴミのように扱われる…というと、利用価値がなくなり汚いものになってしまった、という意味合いが含まれます。しかし、私たちの生活の中で出てくるゴミを見てみると、本当に利用価値がないものばかりでしょうか?物質的に恵まれた生活をしている日本の人々にとって、今やゴミとは、「自分にとっていらないもの」になっています。食べきれなかった食料品、まだまだ着られそうな洋服、直せば使える家電、無駄な包装の数々…ゴミ問題=環境破壊 とまで飛躍的に意識が向かなくとも、もったいないなぁ…と思いながら処分している人は大勢いるでしょう。ポイ捨てや不法投棄が、地球を汚すということは誰にでもわかりますよね。平気でそういうことをしている人ですら、本当は分かっているはずです。じゃあ、もったいないけど自分には必要ないから捨ててしまおう、ちゃんと行政の指示通り分別しているし、誰にも迷惑をかけないように処分しているから大丈夫、と思っていませんか?地球から見れば、どちらも同じ行為ですよね。見た目に、街をきれいにするためには、誰かが掃除をしているわけですし、ゴミを処分するのにも人の手がかかっているので、不法行為で他人の迷惑をかけることは許されません。でもそれは環境問題とは別の観点での「違法」ということ。善良な市民である私たちも、たくさんのゴミを出すことで、地球には迷惑をかけているのです。なぜゴミをたくさん出すことが環境破壊になるのかを考えてみましょう。とても単純なことなんです。モノ=製品 として、私たちの生活の中にあるものは、自然界にある何らかの物質を加工したり化学変化させたりしたものです。それらを、何らかの処分方法で自然に返そうと思っても、作ったときよりもはるかに長い時間がかかるのです。自然の産物である生ゴミは、比較的土に戻るのが早いものです。ちょっと前までは、庭に穴を掘って埋めておいたものですよね。それですら、埋める庭がなかったり、臭いが発生するなど、現代的な処分方法ではなくなってしまいました。これが、化学的に生産されたもの(いちばんよく言われるのはプラスチック製品ですよね)になると、土に返るまでにはとてつもなく長い年月がかかるし、焼却するにも様々な問題が出てきます。

関連記事

ページ上部へ戻る