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リサイクルのメリット・デメリット

リサイクルのメリットはいろいろありますが、まずゴミの減量化につながるということです。たとえば、家庭で出る普通ゴミの中でも、食品トレイや牛乳パック、ペットボトル、チラシ、プラスチックなどは基本的にはリサイクル可能であり、それなりの場所に持っていけば引き取ってもらえます。ゴミ袋の中からこれらのものを取り出しただけでも、1日分のゴミの量はずいぶん少なくなるのではないでしょうか。自治体にもよりますが、集められた普通ゴミは通常焼却処分されます。この焼却を行うためには膨大な燃料が必要であり、焼却することで二酸化酸素やその他の有害物質が排出されます。ゴミが増えると環境に悪いといわれるのはそのためです。また、燃やした後のゴミや、燃やせないゴミは最終処分場に埋められます。この処分場に埋めるゴミの量にも限界があるため、少しでもゴミを減らすことが必要で、リサイクルでゴミの量を減らすことによって、埋め立て地を長く使うことができるのです。そういった意味でもゴミを減らすことは燃料の節約や環境の面で非常に重要だといえるでしょう。また、リサイクルのメリットとしては、もちろん製品の原料として使われる新たな資源を節約することもあげられます。紙の原料となる木を得るためには森林の伐採が必要ですし、プラスチックを作るためには限りある石油を使わなければなりません。もちろんすべての原料をリサイクルで賄えるわけではありませんが、使う資源を減らすことができるのは確かです。地球上の資源は有限であり、今のペースで使い続けると数十年で枯渇してしまうことが懸念されています。リサイクルは、そんな資源を節約できるというメリットがあるのです。環境問題は今や深刻な問題であり、エコについての活動を行っているかどうかは企業にとってもイメージを左右する重要な問題となっています。リサイクルというと、いいことばかりのように思われがちですが、実際にはデメリットもあります。それは、コストがかかりすぎるという点です。現在行われているリサイクルの場合、資源から製品と作り出したほうが、リサイクルするよりも安くつきます。そもそも、使い終わった製品を原料にするためには、その製品を資源に近い状態にまで戻す手間が発生します。そもそも、リサイクルするための材料を集めてリサイクル工場まで運ばなければなりませんし、そのリサイクル工場もあちこちにあるわけではありませんので種類によってはかなりの距離を運搬することになります。そうなると、そうして運搬するための人件費はもちろん、運搬するトラックのガソリンやリサイクル工場のエネルギー源となる燃料を考えると、お金の面だけではなく資源の面でも実際には節約になっていなかったりするのです。確かにリサイクル製品が新しく資源から作られた製品よりも高値で販売されるのには違和感がありますし、それは環境保護への寄付だと思って高値を容認したとしても、リサイクルのために膨大な燃料が使われているというのは問題でしょう。しかし、これらの問題は今後改善されていく可能性もあります。リサイクル工場がもっとあちこちに作られるようになれば、運搬にかかる費用や燃料は削減することができますし、いまよりもっと効率よくリサイクルできるように技術の改良が進むことも考えられます。中途半端にリサイクルを行っている現状が最も高コストなのであって、もっとリサイクルが大規模に行われるようになれば、コストが下がる可能性もあるでしょう。とはいえ、現状ではまだリサイクルには高コストというデメリットがあることも確かですから、私たちも「これはリサイクルに回すから」というのを免罪符にすることなく、消費を控えることも心がけていかなければなりません。

 

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