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日本のごみ問題とその影響

日本は数十年の間に驚異的な発展を遂げ、世界的に見ても、非常に豊かな国に成長した。し かし、その反面では、人間の大規模な経済活動や使い捨て型のライフスタイルとシステムは、 地球温暖化、オゾン層の破壊、海洋汚染、熱帯雨林の減少など、さまざまな環境問題を引き起 こしている。さらに日本などの先進国、そして発展途上国においても、これらの問題に加えて ごみ問題が深刻化している。 「現代のごみ問題は、さまざまな要因が複合して発生している。各種の使い捨て容器や製品 の氾濫、飽食・グルメ・ブランド志向、華美な過剰包装、おもちゃから家電までのハイテク製 品化、医療廃棄物などの有害廃棄物、経済活動から排出される多種多量の「一般廃棄物」と 「産業廃棄物」、人件費や地価の高騰によるリサイクル業界の経営悪化などがからみあい、単 純な解決策ではすまない」。 このように、「ごみ」というものはわれわれが生きていく中で必ず出てくるものである。生活や 活動が違えばそれだけ違ったごみ問題が起こってしまう。一口にごみ問題といってもさまざまである。直接人体に影響のあるものもあれば、不法投棄 や土壌汚染、海洋汚染といった環境に対する問題もある。また、ダイオキシンのようにごみを 処理する過程において問題が生じるものもある。そのほかに、豊かさゆえに生じる問題も日本 ではある。以下では、そういった問題のいくつかを挙げる。 家庭から排出されるごみは、まさに消費文化のバロメーターとなる。京都市のデータでは、 厨芥(生ごみなどの台所ごみなど)が 40%弱でも多く、次いで紙類が 30%強、プラスチック が約 16%、繊維が 3%前後、金属が 3%前後を占めている(湿重量比)。 すべての場所から出るごみを考えると、一度に出る家庭ごみの量は産業廃棄物よりも少ない かもしれない。しかし、家庭ごみはほぼすべての人にかかわるものであり、われわれにもっと も身近なごみ問題である。また、これからも人間が生活する上で、必ずと言ってもいいぐらい 排出されるものであるし、そう簡単に生活から切り離せることができるものでもない。ゆえに、 まずここから注目していってみよう。

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