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世界各国のごみ処理とリサイクル事情・・・2

アメリカの場合、州によって大きな違いはありますが、基本的にリサイクルできないごみはほとんど埋め立てられています。これは埋め立て用の土地が確保しやすいのと、コスト削減の意味合いもあります。また、資源ごみの回収は行政ではなく、民間業者がスーパーなどでチケットと引き換えに買い取りをしていたりします。このあたりの意識には、ヨーロッパとの差がかなり見られるのではないでしょうか。先進国以外のごみ処理事情についても見ていきましょう。ベトナムでは、ごみはほとんどごみとしてあつかわれていません。残飯は家畜のエサになるので、排出されるのは調理くずくらい。それも選別センターで堆肥化工場に送られています。また、埋立地では、ウェイスト・ピッカーと呼ばれるゴミ拾い人が、資源価値のあるものを回収しています。ベトナムでは貧しい人がやむなく行うのではなく、近隣の農家などが選別センター公認で行っているのが特徴です。こういった、使えるものは最後まで使いつくすという精神は、どこか日本の江戸時代に近いものを感じさせます。一方、深刻なゴミ問題に直面している国も数多くあります。ケニアでは経済発展にともない。ごみが大量に増加。ナイロビのダンドラには、アフリカ最大といわれるごみ集積地ができています。そこには、1万頭以上の豚が放牧され、数千人のウェイスト・ピッカーがごみを拾い集めているといいます。トンガには、リサイクル企業はもちろん、ゴミを買い取る業者などもありません。行政の回収サービスも行き届いておらず、住民は野焼きなどでごみを処理するしかありませんでした。近年では、日本の支援による分別回収が行われ、業者に売却された金属類がニュージーランドに輸出されています。

 

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